吉方取りの基礎、真北と磁北と遠距離の方位を取る方法

地球.jpg

風水や吉方取りに使用するのは、方位磁針が指示する方角です。
これを磁針方位、そして磁石の差す北を「磁北(じほく)」といいます。

一方、地図の北は子午線(しごせん)上の北になっていて、これを「真北(しんぽく)」といいます。

真北は、地球の自転軸の北端(北緯90度地点)、北極点を差しています。
磁北は、磁北点を差しています。

そして北極点と磁北点は1000kmほどズレた場所にある為、磁針方位と地図では差す北がずれます。
このズレを「磁気偏角」といいます。

磁北が真北より右に傾いている場合を偏東(偏東偏差)、 左に傾いている場合を偏西(偏西偏差)といいます。
日本では偏西となっているため、方位磁針のN極は西向きに傾きます。


方位磁石や羅盤を使って方角を確認する場合は大丈夫ですが、 吉方取りや図面のみの鑑定などの時に真北の地図を使って方位を決める場合は、正しい磁気偏角を調べて、真北を磁北に修正しなければなりません。



日本各地の磁気偏角は?


これは国土交通省の国土地理院のHPで公開されている2015年の磁気図です。
偏角.PNG
現在の地磁気値は、
北海道で11~8度、
東北・北陸で10~8度、
関東(山梨の一部は7~6度)・中部(静岡の一部は7~6度)・近畿・中国・四国・九州北部で8~7度、
九州南部で7~6度、
南西諸島は6~3度、
左に傾いています。


ただし!
磁北点と北極点は動いています。
磁北点は年に約64km、北極点は年に約10cm移動していて、磁気偏角も場所や年代で変化していくのです。
2000年の東京の偏角は平均6.5度くらいでしたが、2015年では7.5度くらいになっています。



自宅の真北と磁北の差を求める方法


日本国内であれば、もっと細かい地磁気値を国土地理院のHPで測定することができます。

国土地理院.PNG
日本地図の左上にある
 ボタンを連打して、計測したい場所を表示させます。
PCならスクロールホイール(マウスのくりくり)、スマホならピンチアウト(指で広げるやつ)でも拡大できます。

↓拡大後

キャプチャ.PNG

座標計測モード
 ボタンを押してから、地図の中の計測したい場所をクリックすると、緯度と経度を計測できます。

例えば、東京都庁(東京都新宿区西新宿2丁目8−1)の緯度は35°41′22″、経度は139°41′30″です。


計算する
 ボタンを押すと別タブで計算結果が出ます。

計算結果.PNG
東京都庁の偏角(西偏)は7.3度ということが分かります。


ちなみに角度を導き出す為の計算式はこんな感じです。
D2015.0=
7°57.986′+19.702′Δφ-8.615′Δλ+0.278′(Δφ)2+0.037′ΔφΔλ-0.798′(Δλ)2



Googleマップや航空写真と建物の図面を使って座向(玄関の向き)を確認したい時にとても便利です。
最終的には羅盤やコンパスを使って確認しますが、実際に磁石を使って測ってもそれほど大きな差は出ません。

こんな感じ。
都庁座向.gif 東京都庁の1階.gif
これを見ると都庁舎の宅卦は東向きの「兌宅」ということが分かります。
ちなみに正面入口(都庁通り入口)は東で「絶命」です。

しかも、南西の「天医」、西の「伏位」、北西の「生気」はほぼ存在しません。
吉方位が見事にえぐり取られている様なデザインですね・・・

また都民広場側の出入口(公園通り入口)は南「五鬼」、北「禍害」とこれまた最悪です。

まぁ、建物のデザイン自体 天斬殺みたいなもので大凶です。
巒頭も理気も風水的にここまで良くない庁舎を設計した人って東京都に恨みでもあったのかと思ってしまいますね。
都知事の末路が悲惨なのも、なるべくしてなっている感じです。
長居したくない建物ですねぇ。



さて、吉方取りで使う場合、7度も違うと方位が結構変わってきます。

例えば、都庁に住んでいる人もしくは勤務している人で、南が大吉方位だとします。
「南へ行こう!」と地図に線を引きました。
偏角を考慮せずに真北のまま地図に線を引くとこうなります。
都庁偏角0度.gif
偏角0の方位線

そして南の方位にある鎌倉の寺社巡りやレストランのディナーを計画しました。

でも、都庁のある場所の偏角は7.3度ですから、実際のところ鎌倉は南西です。
都庁偏角7.3度方位線.gif
偏角7.3度の方位線

こうなると、へ行くつもりで選んだ場所なのに、南西へ行ってしまうことになります。
そして南西が凶方位だったりすると、吉方取りの効果が得られないどころか、凶意が出るハメになります。



遠距離の吉方位を取る方法


近距離の吉方取りなら磁気偏角を考慮するだけでOKなのですが、 距離が遠くなると今度はもう一つ問題が出てきます。

それは、ただ直線を引いただけでは正確な方位が取れなくなるということです。

地球が丸いことは広く知られていますが、球体を平面にしても1枚の紙の様にはならないですよね。

みかんの皮と同じで、球体は平面にするとこうなります。
489385fb75feff53f73172d3468d45ae_s.jpg
大きく隙間が開く上に、完全に平らにはならないのです。
でもメルカトル図法の地図ではこの『存在しない隙間の部分』がないものとして描かれています。
そして、『湾曲』を無理に平面に押し込んでしまった為、面積が正確ではありません。

また、みかんの皮が三角形なのは剥き始めた最初の所だけですし、直線で切っても開いたものを見れば曲線です。
さらに半分を過ぎると面積が狭くなっていきます。


これを地球に置き換えると、ひとつの方位はこんな形になります。
オレンジと家と地球.jpg
この形のものが8個あって、八方位になる訳です。
8等分したオレンジと同じようなものです。
蔕(ヘタ)の所が家などの太極で、真下が地球の裏側です。
8等分のオレンジ.jpg

この様に、海外旅行などの場合はメルカトル図法の地図に直線を引いても正確に方位を分けることはできません。
曲線でなくてはならないのです。



そこで問題なのは、『どうやって線を引いて方位を分けるの?』ということです。

地球儀を買ってきて線を引くのもアリかも知れませんが、 上でご説明した様に、磁北点は動いていますから、数年置きに書き換える必要があります。
正確性も、どのくらい精密に再現された地球儀なのかによるでしょうね・・・


私が使っているのは、地球が球体であることを考慮した方位線を引いてくれる無料サイトです。
あちこち方位

球面三角法を使用しているそうです。

球面三角法(きゅうめんさんかくほう、英: spherical trigonometry)とは、いくつかの大円で囲まれた球面上の図形(球面多角形、とくに球面三角形)の辺や角の三角関数間の関係を扱う球面幾何学の一分野である。 平面上の三角法との最大の違いは、辺の大きさが長さではなく球の中心角によって表されることにある。 平面三角法では6つの要素のうち3つの要素が決定されれば、残りの3つの要素を求めることができる。球面三角法でも同様に、3つの要素が分かれば残りの3つの要素を求めることができる。
Wikipediaより

こんな風に出てきます。
球面三角法.PNG 赤い線が球面三角法を用いて引かれた正方位線です。

世界地図を見る場合も磁気偏角を考慮しますが、偏角にも対応しています。
真北を採用した方位線を引きたい場合はクリック1つで偏角のオンオフができて便利です。

また、偏角の数値は2010年版と2000年版があるので、10年前に引っ越した時の方角がどうだったかなど、 過去に使った方位の吉凶を確認するといったこともできます。


ただし、こちらも国内の偏角しか考慮していないので、 海外に住んでいる方はご自身で偏角を調べてくださいね。
でも球面三角法と正方位線は国外が太極の場合でも有効だそうです。



まとめ


どんな占術でもそうですが、基礎の部分をおろそかにすると、やらない方がマシだったなんてことがあります。
そして、吉方位のつもりで凶方位へ行ってしまって、吉方取りは効かないなんて嘆いている人も結構多いのではないかと思います。

羅盤やコンパスで計測して行う陽宅風水で結果が出る訳ですから、 同じ占術を使う吉方取りでも磁北を採るべきだと思いますが、 真北を採用するか磁北を採用するか自分で決めたいという人は 両方やってみて検証すれば良いと思います。

でも、知っていてやるのと知らないでやるのでは意味が全く違うので、偏角についての知識はやはり重要です。



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