昨日初めてジブリのかぐや姫の物語を見たのですが、見終わった後の感想は『帝のアゴ、どうしてそうなった!?』でした(笑)
出演時間はわずかなのに私の心は全て持って行かれました。
そして未だに思い出しては笑っています・・・
とりあえず原因というか理由を知りたくてググったところ、2015年にテレビで初放送された時に『顎祭り』があったみたいですね。
これで笑っちゃって先に進めない・・・
長いこと本来の目的を忘れて見入ってしまったものの、どうしてそうなったかは分かりました。
帝のアゴを長くした理由については、「美男だけど一ヶ所バランスを崩してみたらどうか、たとえばアゴとか」と高畑監督が提案したからだそうです。
なぜ崩す必要があったかというと、かぐや姫に嫌悪感を持たせる為みたいですね。
かぐや姫の心情としては『初恋の捨丸兄ちゃん以外全員NG』という事が充分描けていたと思いますが、月のことを思い出すきっかけとなる出来事という重要な場面なので、視覚的な効果(=アゴ)が必要だったのかも知れません。
そこで思ったのは、”どこか一ヶ所”の中でアゴを選んだ高畑監督ってやっぱり神懸かってるなぁということです。
人相学でみる帝のアゴ
人相学ではアゴの部分を地閣と呼びます。
地閣は土地・建物・住居のことが分かる場所です。
帝ですから、日本一広い土地や建物を持ってますよね。
さらに、アゴの大きな人は自分本位な恋愛をする傾向があり、相手の気持ちを推し量ることが苦手です。
「私がこうすることで喜ばぬ女はいなかった」というセリフが秀逸ですね。
”最高権力者に選ばれた女という誉”のことを指しているのは言わずもがな、要は口説いている様で自慢しているだけですよね。
さらに、結婚を決めるまで相手の顔を見ることができない時代において、他の女性達にもこういう事をしてきたと言い切っている訳ですから、この発言だけで奥さんが沢山いるんだろうということが予測できます。
本人から大勢の中の1人に加えてやると言われて喜ぶ女性はいないですね。
帝という立場なら妻が沢山いるのは当然であり周知の事実だったとしても、そこは言わないでおくべきです。
そんな感じで、口説こうとしている女性に他の女性との関係をひけらかす無神経さと、 お前も嬉しいだろ?という自己中心的な思考が見事に表現されています。
まさに自分本位!
横から見るとしゃくれてもいるので、権力を持っていることが伺えます。
また、アゴがしゃくれている人はプライドが高く他人を抑圧しようとする為、 いきなり抱きすくめて手中に収めようとする行為も納得です。
そしてアゴが尖っている人は美しいものが大好きです。
加えて自我が強く執念深いので、求婚を1度断られたくらいでは諦めません。
リアルにこういうこと言いそう、やりそうというキャラクターがうまく出来上がっているんですよね。
高畑監督が人相学を考慮してキャラクターを作ったとは考えにくいので、おそらく偶然の一致なのでしょう。
作曲家や画家など芸術に携わる人は突然アイデアが閃いたとか降って来たという表現をしますが、帝のアゴもそういう天啓の様なものではないかなぁと思います。
多くの人が心を鷲掴みにされて祭になるくらいですからね。
顎祭りというネーミングにもただならぬものを感じます。
元々、祭という言葉は神を祀(まつ)る儀式から来ています。
今でこそ”春のパン祭”みたいなちょっとした催しや俗っぽい行事にも使われる様になりましたが、 Twitterで盛り上がった話題の全てが祭と呼ばれる訳ではありませんから、やはりちょっと神聖な雰囲気が漂うのです。
ちなみに、私が子供の頃に読んだ竹取物語は、月からの使者を迎え撃つ役目は帝とその部下の武士だったのですが、映画の中では翁の讃岐造(さぬきのみやつこ)が指揮していました。
帝は参加すらしていないという描写でした。
(のん気にお月見してた 笑)
一般的には姫の評判を聞きつけた男性達が勝手に言い寄って来る話だと思いますが、 この作品の翁は、結婚を嫌がる娘に目もくれず無理に推し進めている父感が強かったので 制作者側は娘への愛情の見せ場を作りたかったのかも知れません。
でも、使者(ブッダ?)を迎え撃つ役目は帝がやっていた方が面白かったかなと思います。
人相学で顎の左右の場所は奴僕宮(ぬぼくきゅう)といって、使用人や部下についてみる場所です。
法令線の終点の辺りで、この部分がふくよかだと良い部下に恵まれるとされています。
でもこの帝、極端に奴僕宮が狭いんですよね。
むしろ翁の奴僕宮は立派です。

その為、帝の方が「部下が役に立たない=かぐや姫を守れない」というシナリオにぴったりの顔です。
もし人相学を考慮していたのであれば、この部分を生かさないのは非常にもったいないので、帝のアゴと言動は意味のある偶然の一致なのだと思います。
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